本当にバスの尻を追いかける 現行エアロ編

 1996年10月の販売以降、エンジンを変えいろいろなところを変えて現在も販売が続く現行エアロスターですが、歳月を経てさまざまなところが変わってきています。本当は全部眺めないといけないのですが、流石にそこまでページを割けないので、今回はリアランプだけに絞ってみます。
 比較するにあたりどこかで基準を定める必要があるのですが、今まで大量に導入を続けているというのと近くを走っているという理由により、神奈中を基準にしています。あらかじめご了承ください。
 今回この原稿を書いているうちに薄々感づいていたのですが、これは全国規模になると絶対穴開きまくりになるなということで、穴埋めに苦労しそうな予感がします。どうか長い目でお付き合いを。

 比較する前に
 
  一番上の赤色の部分をサブ
  真ん中のピンク色の部分をメイン
  一番下の朱色の部分はバンパー(そのまんま)
 と勝手に名づけますが、正式名称をご存知の方はお知らせください。 

珍しい一例

  1)サブとメインが入れ替わる

    
    何を以てサブ・メインとするかは各々認識に相違が出ると思いますが、とりあえず大きさだけで判断すると、メインよりサブのほうが大きくなってます。
    先ずは京急の一例。KC〜2001年ごろまではこのような特徴的な配置でしたが、以後普通になりました。が、どう普通になったかが思い出せません。だめじゃん。
    
    立川バスも状況は似ていますが、こちらは補助灯が停止灯だけで、バンパーのすぐ上に来ています。
    
    それを若干変則的にしたのが仙台市バス。バンパーインしていないので、補助灯の停止灯が立川バス比で半分になっています。
    
    さらに極まったのが高槻市バス。補助灯は潔く取っ払い、その分後進灯がそこそこの大きさになってます。
    
    日ごろからわが道を往く京都市バス。リアランプといいナンバープレートの位置といい突っ込みの基本的な教科書の相を呈してます。メインで右左折灯と停止灯を二分割するスタイルは灯火規制適合前までは京都市バスなら4メーカー全部に当てはまりましたが、補助灯の有無は車種によって異なっており、同時期導入のUDやいすゞエルガには補助灯がありません。
    
    ニューエアロスターなのにラッチ式サッシ窓を採用してしまったという元三原市営のこれですが、極まっているのは窓だけではなく、地味に灯火類もきわまっています。

  2)よく見るとなんじゃこりゃ

    
    一見普通に見えますが、実はメインの配置がちょっと違います。何故かバンパー上の後進指示灯と停止灯の位置が逆になっています。右の仕様はリフト車(6-2529)以外のワンステにみられます。同時期導入のノンステは普通の配置です。横浜市営だけで見られた現象でしたが、市営で除籍後北は北海道から南は沖縄まで流通を始めており、津々浦々でこの配置が見られるようになりました。
    
    これも京阪や神姫と一見同じに見えますが、よくみると補助灯の停止灯/右左折灯の配置が逆になってます。これは私もこのページをつくるまで気づかず、京阪と神姫のカテゴリーに入れていました。この灯火類の配置はハイブリッドでも見ることができます。
    ちなみに遠鉄さんですが、非常口直後の窓は通常固定窓を宛がうところをなんと一部例外を除き逆T字窓にしています。その後ターボ搭載でノンステは窓の大きさが三割ぐらいになりますが、その際は引き戸にして対応するという離れ業をやってのけてます。
    もっというと国交省標準仕様で中扉グライドスライドドアを採用してみたりと、遠鉄さんもなかなか素敵な仕様をお持ちなご様子です。
    

  3)魅惑の北海道

    
    ぱっと見は普通なのですが、なぜかバンパー内にリアフォグランプが納められています。
    
    こちらも事情は同じですが、サブは何もつけていません。とりあえずバンパーにもリアフォグランプを仕込むのは旭川だけのようです。多分。
    ※訂正
      先般、バンパーに納められているのはストップランプではなくリアフォグランプというご指摘があり、修正しました。ありがとうございました。
    
    三連テールは三原市営に通じるものがありますが、こちらは上下で分けていません。停止灯を思いっきり目立たせているのは雪国だから北海道だからなのかは門外漢なのでよくわかりません。なお、この車は今でこそJHB塗装ですが、元は札幌市営のKC-MP717P改で、P尺を縮めるという80年代中期の神奈中みたいな荒業を成し遂げた車です。その後JHBには札幌市営のCNG車もやってきていますが、その頃には江ノ電のような拡大型+その1に変わっていました。

  4) いじってみました(神奈中編)
    
    何の変哲もないかなちゃん号ですが、どういうわけか多摩営業所のかなちゃん号についてはメインの灯火類の配置が新長期規制以降と同じになりました。同じといっても配置を逆にしただけですが、これをするに至った動機については不明です。
    

  5) いじってみました(広島バス編)
    
    
    元横浜市営と元相鉄が広島バス入りしましたが、その際に元相鉄についてはバンパーに後進灯が入っていたのが外に出て、その代わりに停止灯のエリアが半分になりました。その結果ぱっと見横浜市営みたいになりました。ちなみに元相鉄についてはなんとスロープを付けるという荒技に出ています。
    本当は元高槻市営も来広しているのでそれも掲載するのが筋ですが、残念ながら後面については未撮影のため何とも言えません。が、バンパーには後進灯が入っていないので多分そのままではないかと思料されます。    

 短期集中企画「バスの尻を本当に追いかける」はここで一度打ち止めです。皆様、喜んで頂けましたでしょうか。3ページ目は何かの調子で増えるかもしれません。

最初にもどる | 前にもどる

<ここから宣伝>

  現行エアロスターのリア画像集を作成いたしました。
A5サイズ 44ページ フルカラーで、日本国内の各事業者のエアロスターのリア画像をまとめております。
(→BOOTHにて頒布中です)

雑多な企画に戻る
インデックスに戻る