路線バスの適当な用語解説
アイドリングストップ
(アイドルストップ)
停車中にエンジンを止めること。ちなみにいすゞの開発。ギアをニュートラル・回転数が規定数以下になると自動的に停まる。ただし、30秒以上とめるときに行わないと逆効果。また、セルモーターが弱いと再起動しないこともあるらしい。
委託車・委託路線
各地域の神奈交バスに委託した車・路線を指す。
一対二の法則
空港リムジン港南台線戸塚駅行きに於ける第二ターミナル乗車と第一ターミナル乗車の比率及び戸塚駅降車と港南台駅降車の比率。当然ながら管理人がたまに乗るとき限定。あとのことについては小生は知らんけんシュタイン、ってお前は有馬貴臣かっちゅうの。
運賃窓(運賃幕)
神奈中特有の仕様。前払いか後払いかを正面右側の窓に表示する。このためにエアロスター・ニューエアロスター特有のセーフティウィンドウが路線車では見事に潰されている。どうしても潰れなかった日野自動車製ブルーリボンシティではセーフティウィンドウの裏に幕の代わりにステッカーを挿入する。ただし、ブルーリボンシティがいる伊勢原営業所は後払いの路線が主流である。
エアロスター
1984年辺りに発売された今話題の三菱ふそう製の一般大型路線バスシリーズの名前。当時純正ボディは名古屋三菱製(M型)と呉羽自工(のちの新呉羽自工:K型)に分かれ1993年に統合されるが、神奈中は一貫して呉羽ボディ(K型)を採用していた。(類義語:ニューエアロスター)
写真では左側がK型、右側がM型。両車ともにU-MP218M
エアロバス

横浜神奈交の空港リムジンに供される車。これも1984年辺りに発売された今話題の三菱ふそう製の大型貸切バスシリーズのひとつ。
※写真提供:ts-train様
N尺
エアロスターで、ホイールベースが5,800mmの車をN尺という。6,000mmのP尺、4,800mmのK尺、5,300mmのM尺のほかに、一時期N尺がなかった頃の穴埋めとして6,000mmを5,800mmに縮めたP改というものもある。
M尺
神奈中の場合、P規制最後まで長尺を入れ続けた(厚木・戸塚)、89年以降M尺(舞岡)、88年後期以降(横浜)、それ以前(相模原・藤沢など)に分かれる。U規制以降は全てM尺での導入である。時々ノンステップではK尺で導入されることもある。
エバポレータ
熱交換装置。このなかに入っている冷媒が熱い空気を冷気に変える。車によってはコンデンサーと一体化したものもある。
MBM(=MFBM) 三菱自動車バス製造(Mitsubishi Bus Manufacture)の略称。当時の新呉羽車体工業が三菱自動車の完全子会社になったことに伴い社名を変更したことが起源。さらにふそう子会社化によりMitsubishi Fuso Bus Manufactureに変更となった。
LED
Light-EmittingDiode(発光ダイオード)の略称。曇りのときの視認性は抜群。また、転属・新路線開通時の幕交換もROMを書き換えるだけで済み大変便利。しかし、晴天時は逆に見辛い・幕と較べて情報量が少ない(特に後面)・撮影時に線が入る(特に晴天時:ええ、マニアの自己都合ですよ)・幕がぐるぐる回るときのあのトキメキや妄想を味わうことができない(何じゃそりゃ)という欠点もある。ちなみに、私個人としては方向幕のほうが好きです。
(写真提供:ts-train様)
小田急マテリアル
2003年度に発表された小田急グループ統一仕様を取りまとめているところ。これにより購入価格をいくらか抑えることができるメリットがある。共通化が進んだとはいえ、やはりグループ各社でわが道を進んでいるあたりは小田急グループである。
かなちゃん号
(カナちゃん号)

神奈中のギャラリーバス。現在は2001年末に登場した2代目が各営業所で活躍中。尚、初代は1987年に登場したカナちゃん号。初代は登場してまもなく名前がつけられたので、名前がつけられるまでの間は「風船バス」と呼ばれていた。どういうわけか、初代には運賃幕もなければ、セーフティウィンドウもない。
写真撮影:飯田美鈴様
均一区間全線乗っても途中乗降をしても料金が同じ路線。(例:横浜市内均一210円・川崎市内均一200円)ただし、例外もある。
コンデンサー
凝縮器。エバポレータで奪った熱を外へ逃がす装置で、通例床下装置の中に組み込まれている。ただし、低床化によりスペースがなくなると上にもっていかれることがある。左の写真で言えば下の物々しいほう。
笹下運用舞岡営業所が笹下車庫を統合したときに笹下車庫担当路線の幕を加刷しなかったため、笹下車庫担当路線には横浜営業所の幕・ROM(に横47・上96を足したもの)などを持った車でないと充当することができなかった。そのため、舞岡営業所従来の路線と元笹下車庫担当路線とで運用が(多分)違っていた、というのをいちいち説明するのが面倒だったので勝手に管理人が命名。笹下運用に入るために、従来の車なら幕やROMを交換し、2002年に新製された幕やLED車ならそのままスルーで入っていた。その後2003年9月に神奈交委託車以外にLED改造を施し、従来の運用と混ぜられることとなり、消滅した。
触媒(酸化触媒) ディーゼル車が排出する粒子状物質(PM:凡そ黒煙と捉えて戴ければよろしかと)を軽減するためのもの。当初は12年を経過した車に取り付けるよう指導されていたが、石原都知事による排出ガス規制の影響により7年を経過したKC規制車に取り付けるようになり、それ以前のP/U規制車はDPFをつけるようになった。値段的には触媒<DPFだそうだ。
新ステップ
前扉開扉時に、ステップが一段下がる装置で、神奈中の一時期の風物詩だった。1992・93年に試行採用され、94年に本格導入が行われた。その後ワンステップ車の導入時に、ニーリングにとって代えられた。
(おまけ)
縁石などにより新ステップが下げられない場合、予め感知するかゴムにぶつけてからどちらかは忘れましたが、反応して上がります。そんなときに踏もうとすると警告音を出します。ご注意を。
深夜バス
深夜バスといえば料金倍額措置が取られているが、この料金倍額措置を取ったのが神奈中(鶴11:鶴川駅→センター前→鶴川団地)である。この倍額措置(当初予定では3倍で、定期券割引不可でした:googleで深夜バス 鶴川団地で検索してみましょう)が当時は論議を呼んだらしい。現在舞岡営業所で運行されている深夜バスは71/203/戸22/戸38/東08/東10/保06/井11/井14/上96系統である。
スタフ 運転士が使用する運転時刻表のこと。
スヌーピーバス
(詳細記事)1997.9〜2003.9まで活躍。
(写真提供:ts-train様)
セーフティウィンドウ
正面右側の小窓のこと。視認性を向上するためにつけられた。だいたいエアロスター辺りからつけられるようになった。神奈中の路線車の場合、この部分に運賃窓が宛がわれるため、セーフティウィンドウは埋められている。
多区間均一区間の対義語。距離によって運賃が変わる路線を指す。旧戸塚区南側・金沢区・旭区・瀬谷区など、郊外に多い。
ツーステップ
乗降口と前扉〜中扉間の床面に段差が2段あるバスのこと。2000年導入まで神奈中の一般路線車は全てこれだった。長所はノン・ワンステップ車に較べて詰め込みが利くことで、短所は足腰の弱い人には段差がつらい、車椅子での乗降に苦労するなど。
DPF
DieselParticulateFilterの略称。こちらも黒煙を除去するのに用いられる。横浜市バスには97年辺りから試験的にではあるが大量導入され、そのころはそんなに音が変化したとは思わなかったが、近頃装着されたDPFは爆音に近い。特にMKに装着されたDPFの爆音はすさまじい。
ニーリング車高を上げ下げすること。主に乗降時、時々急坂に使われる。ちなみに英字表記はKneeling。車高の上げ下げができるバスをアメリカではKneelingBusというそうな。
ノンステップ
乗降口と前扉〜中扉間の床面に段差が存在しないバスのこと。乗降は楽だが、詰め込みが利かない。ただし、ノンステップ部分の座席のたためる部分を一つ残らずたたんだ場合はその限りではない。
排出ガス規制(排ガス規制) 国が規制する「自動車NOx,PM法(1)」と神奈川県が規制する「神奈川県生活環境の保全等に関する条例(2)」に分かれる。
1)車種規制を行うNOx,PM法
2)7年以上経過した車両にU規制以前がDPF,KC規制車は酸化触媒の装着を義務付ける条例(石原都知事の排ガス規制の神奈川版)
ハイブリッドバス

バスが停車するときのエネルギーをどこかに蓄え、発進時など一番力が要るときに使用するシステム。蓄圧器に蓄える蓄圧式と電池に蓄える電気式に分かれるが、現在でも発売しているのは日野自動車の電気式ハイブリッドバス/三菱ふそうのシリーズ式電気ハイブリットバス(HEV)のみとなった。神奈中に於いてはMBECS-U・VとBRCHybridが導入されていて、舞岡営業所の場合MBECS-V(お158)、BRCHybrid(お102/114/156/169)号車が存在する。
バス・ロケーションシステム 通称バスロケ。バスがどの位置にいて、大体どのくらい時間がかかるかを教えてくれる優れモノ。神奈中においては舞岡営業所で79年から凡そ90年ごろまで横浜駅西口に於いて横15・17・46系統で使用されていた。そのため、その時代にいた車はバス・ロケーションシステムのアンテナがついていた。現在舞岡営業所管内では11・30・60・71・203・上96・上202・東50・東55系統でバス・ロケーションシステムのサービスが提供されている。
非委託車横浜神奈交委託でない車のこと。つまりノーマルの神奈中車だが、コンパクトにまとめづらいので無理やり作った造語。ところが、考えてみればこの表現は「ツービートのビートきよしじゃないほう」「DonDocoDonの平畠じゃないほう」「グレープの吉田政美じゃない方」と同じぐらいの表現である。
フロント前のこと。(対義語:リア)
ホイールベース前タイヤと後タイヤの間の長さのこと。
前乗前降神奈中の多区間路線における乗降スタイル。「何で中扉を使わないんだよ」という疑問には今まで諸説あったが、確たるものはない。変わる機会があるとすれば、ICカード導入ぐらいであろうか。
免許維持路線
路線免許を維持するための路線。現在路線の開設は届出制なので比較的路線退出・新規路線が簡単にできるようになったが、以前は認可制だった。そのため、その地域にバス路線が存在しているという足がかりとして残してある路線。または、路線内貸切を円滑に行うためにも残されている。ところが、先述のとおり認可制から届出制になったため、足がかりとして存在している理由はなくなり、全体的に縮小傾向にある。鉄道代行を行うためにも免許を維持しておくこともあるらしい。
免許維持路線の特徴として1日1便、または休日に1便といった本数の少なさが特徴として挙げられるが、1日1本程度しかないというのは免許維持路線とはいえない。その会社単独の経路を保有しているか否かというのが免許維持路線のポイントである(例えば:東06は免許維持ではないが、それより本数の多い中50は立派な免許維持路線)
モケット神奈中で98年後期から本格的に採用されたシートのこと。前は優先席が青、一般席が赤で、マジックテープにひっかかるような生地の座席だった。
横浜神奈交
神奈川中央交通の地域毎の子会社(湘南・相模・津久井・藤沢・横浜)のうちの一つ。現在舞岡営業所にあることはあまりにも有名だが、戸塚営業所にも運転士が存在する。
ラッピングバス
ほぼ全面広告車。車体にラッピングを施すことからこの名がつけられた。通常の広告よりインパクトがありクライアントには好評らしいが、乗客からすると遠くから来るとどこのバスかわからなかったり、マニアの場合も評価が真っ二つに分かれる。(写真提供:飯田美鈴様)
例えばこんな例。
りあ後のこと。(対義語:フロント)
ルーバー
x
エンジンなどの機器の送風等のためにある格子状のもの。
路線内貸切その会社が持っている路線内で貸切バスを走らせること。路線外で貸切バスを走らせるよりそこそこ(発着点指定などに於いて)利点があるらしい。これを維持するために免許維持路線というものが存在する。尚、会社によって特送(小田急)・限定貸切・流用貸切(奈良交通・京浜急行)などと、この言葉は多種多様に変化する。
ワンステップ

乗降口と前扉〜中扉間の床面に段差が1段あるバスのこと。もともと東京都型(完全ワンステップ)・京急型(前中扉間ワンステップ)・西鉄型(俗に言われる中型ロング)があったが、現在ワンステップに関しては京急型が圧倒的多数を占め、今でも製造を続けているのはこの形である。ちなみに、価格も先述の順に安くなっていく。

今回はいつもにもまして間違いがあるような気がします。もしもございましたらご連絡を戴ければ幸いです。

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