惜別  旭3系統 横浜駅西口(保土ヶ谷駅・永田町)児童遊園地 線 
Farewell 2003.10.31(Fri)

 横浜市南部で多くの系統が逝った2003年、旭3系統も長い歴史に幕を閉じることになりました。
 旭3系統は横浜駅西口から洪福寺・保土ヶ谷駅(東口)・北永田・永田町を経由して児童遊園地まで向かう路線で、相鉄としてはエリア的に外れたところを走る変わった路線でした。長らく永田地区から保土ヶ谷・横浜駅への重要なアクセスであったこの路線も、徐々にフェードアウトしてきました。最初のフェードアウトは99年の相鉄の路線縮小時です。このときに横浜駅西口発着は遅い朝から夕方過ぎの運転に縮小されました。さらに打撃を与えたのが212系統の新設です。瀬戸ヶ谷の山を登っていく212系統に乗客が流れたらしく、当初試験期間3年だった212系統が今では大盛況(以上永田町住民の世間話より)、212系統開設約3年後に旭3系統が横浜市交通局に路線を譲渡するという形で終焉を迎えました。尚、住民に言わせれば市バスに移管される利点は市バスの各種サービスが受けられることで、欠点は遠くからだと保土ヶ谷方面か井土ヶ谷方面行きかわからなくなることだそうです。ちなみに平和台・狩場町住民の利点は休日の終車が実質延長となることです。
 「児童遊園地ってどんな遊園地だろう?」と思って乗って失望した(?)思い出が色濃いこの路線をこのような形(というより最近お悔み形式が多いのはどういうことなんでしょう)で紹介するとは露にも思いませんでしたが、当時の雰囲気を少しでも感じることができたならまとめたものにとってこれ以上の喜びはありません。

在りし日の旭3系統 いつも通りの末期の撮影集。
@横浜駅西口

@保土ヶ谷駅東口 
末期は土休日(平日は不明)ズーラシア車があてがわれていた。
上星が谷〜永田町のヘアピンカーブ 目を凝らすと呉羽ボディーが見える。
永田町のカーブを降りてくるところ。
永田町のカーブに挑む姿。

付録:79系統。2003年11月から79系統のペアが53系統に変わる。

 

ここだけ児童遊園地折返場特集
光線の関係でへぼ写真ですが、児童遊園地折返場。敷地にバスと車が精一杯のような感じで並んでいます。
拡大→ 前の道(遊園地道路)もそれほど広くないので、対面にはミラーが設置されています。ずいぶん物々しいですね。
バスが出ますが、ミラーがあっても見通しが悪いのには変わりはないので誘導員が誘導しています。
バスは行ってしまいました。隣のバスのエンジンが掛かります。
なんと、隣にずれだしました。
ていうか、これは連続で見ないとなかなか実感が湧かないのが。

最終日のダイジェスト
横浜駅西口にて。西口発の最終便。2251が充当される。
すでに53系統に変えられた北幸2丁目と旭3が残ったままの横浜駅西口。金曜日の時点で、保土ヶ谷駅と横浜駅西口以外は53系統に変えられた様子。
最終日の児童遊園地(20:12)。本日の最終に入る車はすべてLEDでした。
上り最終便の様子。バスは左折しているように見えますが、左折ではなくバックで折返場に入っているところです。
折り返し最終になるまでの間、しばし感傷に耽ります。かつてはここから北永田まで渋滞で車が連なったこともあったとか。
最終バスが発車します。最後の笛の音が鳴り響きました。
住民の拍手に送られ、保土ヶ谷駅へ。
役目を終えたバス停と折返場。照明も消され、折返場は深い闇に包まれました。もう灯りが点ることもないでしょう。
最終バスの到着。
行き先表示は「回送」に。
ところが、永遠の別離を惜しむ地域住民からのリクエストで再度「旭3 児童遊園地」に
別れのひと時。利用者から拍手が起こる。
もう二度と帰らない、最期の旅路。

 

終焉&開設のお知らせ

往路も復路も北幸2丁目経由のようです。復路だけはかつての82系統を彷彿とさせます。

 

付録 入出庫ルート
旭営業所から児童遊園地までの出入りですが、距離ほど時間は掛かりません。というのも、旭営業所が保土ヶ谷バイパス沿いにあり、狩場の出口から児童遊園地が比較的近所にあるので、ピッと行くことができます。実は営業ルートより面白い?出入庫ルートをどうぞ。

その1.出庫

その2.入庫

さらに付録 「新」53系統
どうしても53系統というと戸塚駅(上永谷駅)上大岡駅線を思い出してしまうのですが、旭3の代替として登場した市営バス53系統、浅間町営業所の車がほぼ初めて(権太坂上時代に、平和台折返場で折り返したというケースもあったりなかったり)平和台にやってきます。
残念なことに神奈中は折返場にも戸部駅を通って東口にもいかないんですが。




折返場も十年近くそのままでしたが、現在一戸建てが建ち、当時の面影はほぼなくなりました。

 

さらに付録。

西保土ヶ谷S.S.もなくなりすき家にかわり、気付けば小田急バスもガソリンスタンド事業から手を引きました。

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